酸化とは
● 活性酸素の発生
私たちの体を作っている原子や分子は2個ずつペアになった電子を何組かもっています。
しかし、紫外線などさまざまな原因でペアになっている電子を1つ失うと別の分子や原子から電子を奪い取って安定しようと暴れだします。
とくに酸素は電子をとても失いやすい性質をもっています。
酸素から電子が一つ無くなって不安定になったものが活性酸素です。
活性酸素は体内に侵入した細菌やウイルスを撃退するなど重要な働きをしていますが
体を構成している原子や分子から電子を奪い取って傷つけたりもしてしまいます。
活性酸素から電子を奪われた、原子や分子は他から電子を奪い取ろうとして動き回わり、
つぎつぎに連鎖反応をおこし細胞内部までどんどん傷つけてしまいます。
● 酸化がもたらす影響
私たちの体を作っている細胞膜はほかの部分に比べ8倍も酸素を含んでいます。
その為、とても酸化しやすいのです。
細胞膜のリン脂質が酸化されると、過酸化脂質、アラキドン酸や有害なアルデヒド
になり細胞内に流れこみ細胞が酸化され傷つくと正常な機能を失い
酸素や栄養分を取り込めなくなります。
さらに、細胞内部のミトコンドリアが酸化されると
細胞のエネルギー産生能力が減退。
また、遺伝子が酸化され傷つけられるとガン細胞の原因
コラーゲンが傷つくと、こまかな傷がつきしわの原因になったりします。
参考文献:「ぺリコーン博士の美肌革命」
呼吸したり、体を動かすためのエネルギーを作ったりするだけで活性酸素は簡単に生まれ
私たちの、体の中では常に電子を奪い合あう化学変化がおきています。
若いうちは、活性酸素を無毒化する酵素がよく出て害を防いでくれますが、年取るほどに酵素の分泌量が減り細胞が傷つけられやすくなってしまいます。
活性酸素が体を酸化すると、体の糖化を促進し、体が糖化すると活性酸素が発生するので、酸化を促進します。
酸化と糖化がすすむと、細胞が死んだり、傷つけられたりするので、病気や老化の原因になります。
● 活性酸素を発生させないために
- 1.活性酸素を消す酵素を減少させないように、酵素を作る材料となる
- 蛋白質、マンガン、特に不足しやすい亜鉛(牡蠣、レバーなどに含まれる)を意識して食べる
- 2.抗酸化物質を積極的にとる
- ヨモギ、にんじん、かぼちゃ、ほうれん草
赤ワイン、ココア、大豆、春菊、たまねぎ、かんきつ類の皮
ブロッコリー、小松菜、いわし、レタスなど
- 3.活性酸素を発生させない生活
- たばこを吸わない。
アルコールは飲みすぎない。(肝臓で分解するとき発生)
激しい運動をしない。
食べ過ぎない。(消化・吸収するときに発生)
ストレスを感じ続けない。